
cool casual
動きのある彼女を平面的に捉え、背景を主張することで、その前にいる彼女の動きが引き立つという構図にしました。
3色配色の通り、ブルー基調のクールカジュアルにふさわしい構図と彼女の動きの瞬間を捉えられたと思います。
以前からブルーの印象的なドアに目を惹かれていたので、彼女がその場所に立った瞬間がチャンスと思い、シャッターを切りました。
クールカジュアルは子供向け・10代20代の方にも使えます。もう少しクリア感を出せばアクティブな壮年期向けへの訴求力を強く出すことができます。
青空の色なので多くの人に好かれています。青空を狙えれば、ロケでも割と簡単に表現することができます。

natural
公園にあるベンチでの一枚。
ナチュラルトーンの中で暖色方向の「のんびりとした」「のびのびした」「気楽な」といった印象を狙いました。
余白を大きくとって、いい意味で間抜けなフレームを作ることで、うまくトーンにあったフレームになりました。
ナチュラルトーンは暖色から寒色、softからhardまでかなり広いです。
暖色の明るいトーンは見る人に安心感を与え、ナチュラル志向の女性向けや子供を持つ親世代、高齢者など幅広い層のユーザーに向いています。

romantic
白色半透明のビニールの中の水滴を狙いました。
クリア方向になりがちな水を「ロマンチック」に仕上げたかったため、PBのVpで寒色トーンとRPのVpで綱引きをさせて、ロマンチックなトーンに仕上げました。
配色と被写体がロマンチック方向に強く引かれていたため、
コントラストを調節して水滴の淵の線を明瞭にすることで、イメージスケール上、Hard方向にしました。
ロマンチックは配色といいその柔らかさといい、女性に好まれることが多いと思います。

casual
遊具から降りられなくなった1場面。
お尻が可愛かったのと、少し笑えたので、「ユーモラス」「親しみやすい」を狙いました。
平面構図と余白でもそれをうまく表現できたと思います。
カジュアルに位置しているので、カラコレで遊具の色を強調しました。
カジュアルは元気な若者向けに使用されることが多いです。この写真のように柔らかい印象を作れば、優しさを。
もう少し固く彩度を上げれば元気さを強調することができます。

modern
「厳粛な」「人工的な」「シャープな」を狙いました。
全体的に暗い印象と、自然にはありえないシャープな直線と照明のハイライトを強調しました。
このようなトーンは基本的に若い男性がかっこいいと思えるトーンだと思います。
若い男性向けのユーザーに対しての訴求を目指すCMに大変有効だと思います。

elegant
ペットボトルの中の水に光を当てて撮影しました。
「エレガント」を狙いました。エレガントの配色は中間トーンでグレーが入った色が多くなると思います。
水の楕円の丸ボケとペットボトルの傷が矢じりのような形の対比になっています。
個人的にはエレガントのフレームの中に極端なハイライトや鋭い突起のシェイプはふさわしくないと思っていますが、
配色と玉ボケが「エレガント」を強調させているので、この写真を選びました。

chic
「シック」を目指しました。
荒々しいテクスチャーと人工的で整理された直線を強調しました。
効率化を高めるために整理された駅のバスターミナルの中で老人の体のねじれのしわが印象的だったので強調しました。
グレーとテクスチャーとシンプルさが最も強調される「シック」は男性・女性からとても幅広く使われています。特に仕事をしている20代30代の若者が対象になっていると思います。
中間のグレーとシンプルさを保つことは必要ですが、静かな印象を作りたい場合はきめの細かいテクスチャーを入れ、荒々しさを入れたければ、荒いテクスチャーを使うといい。
シックではカラーを強調してしまうと途端に上下左右に引っ張られてしまいます。

romantic
「ロマンチック」と「ナチュラル」を狙いました。
配色を清色の明るい色にしました。木や民家が入ると、ナチュラル方向に引っ張られます。
子供の動きはナチュラルでダイナミックな動きですが、距離をとって撮影していることと、サイドから平面的に撮影しているので、その印象は薄めになっています。
ロマンチックなトーン、被写体が子供であれば、多くの人は好意的に捉えます。

dynamic
ショーウインドウの中で車にかかっている赤い布を夜間に撮影しました。
「ダイナミック」を狙いました。配色はダイナミックで申し分ありません。
さらにダイナミックにふさわしい「動き」を出すために赤のトーンを手前と奥で変え、暗部を強調することで鞍部で画面の中で動きを作りました。
赤を強調するために奥にある光芒の色をアンバーからグリーン系にすることで、色の対比を作り、赤がより映えるようにしています。
ダイナミックは男性だけでなく、大人の女性にも好まれます。
日常から1歩離れた憧れを強調し、高級感を高めることができると思います。

at the end